バンダイナムコ アタリ系欧州ゲーム販社を完全子会社化へ
バンダイナムコホールディングス(バンダイナムコHD)は、2009年2月3日に明らかにしたフランスの
ゲームソフト販売会社ディストリビューションパートナーズ(Distribution Partners)への出資を
完了したことを発表した。ディストリビューションパートナーズは、フランスの大手ゲーム会社
インフォグラムス エンタテインメント(Infogrames Entertainment)の子会社アタリヨーロッパ
(Atari Europe)の流通販売部門を事業分割するかたちで設立された会社である。
バンダイナムコHDはグループ会社のナムコバンダイ ヨーロッパを通じて、ディストリビューション
パートナーズの株式の34%を獲得した。
また、バンダイナムコHDは今回さらに、同社の残り66%の株式もアタリ ヨーロッパから譲渡受ける
方針であることも明らかにした。これはバンダイナムコHDとインフォグラムスの契約に基づくものである。
インフォグラムスは新会社設立後3年間いつでも、アタリヨーロッパが持つ残りの66%をバンダイナムコへ
買い取り請求出来る権利(プットオプション)を保有していた。インフォグラムスは、早速この権利を
行使する方針であるためである。バンダイナムコHDは、本年中にディストリビューション パートナーズを
100%出資の連結子会社とすることになる。
これによりバンダイナムコHDは、ヨーロッパに広く販路を持つゲームソフト販社を参加に置く。同社の
海外事業の弱みである販売網を構築し、ヨーロッパ地域での営業力が拡大する。
バンダイナムコHDによれば今回のディストリビューションパートナーズの完全子会社化は、同社の経営戦略
である海外事業強化の一環である。これまでヨーロッパ地域でのゲームソフトの販売は、外部パートナーに
委託をしてきたが、今後は自社販売網を利用することでゲームコンテンツ事業の強化を図って行くとしている。
http://animeanime.jp/biz/archives/2009/03/post_580.html