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1 クンシラン(catv?):2009/03/25(水) 22:08:49.60 ID:iUNMiIau BE:1424117186-PLT(12000) ポイント特典

【私と文楽】熱意でロックと化学反応
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清水健司撮影
作詞家、女優 阿木燿子さん

文楽との出合いは約30年前。ミュージシャンの夫、宇崎竜童と一緒に、ロックに合わせて文楽人形が演じる舞台「ロック曽根崎心中」を
手がけることになり、作詞の参考にしようと劇場を訪れました。「曽根崎心中」はとても有名な演目。
もちろん、タイトルや、作者の近松門左衛門の名前は知っていましたが、じっくり鑑賞したのは、実はこの時が初めてでした。
舞台で動いているのは人形だと、頭では理解しているはずなのに、いつの間にかそのことを忘れ、
クライマックスの心中の場面になると、どんどん感情移入してしまう。
とても不思議な体験でした。なぜこんなにも悲しく、切ないのか。すっかりとりこになりました。
ちょっとした首(かしら)の傾きや指先の動きが、主人公の遊女お初に、生身の人間以上の色気と愛くるしさを与えます。
1体の人形を動かす3人の人形遣いの、ぴったり合った呼吸も、修業の年月を感じさせました。
三味線の音楽と、太夫の語る浄瑠璃が耳に心地よく、まるで人形が演じるミュージカルを見てるようでしたね。
西洋の音楽には譜面がありますが、太夫の語りの一語一語が持つ音程はどうやって、師匠から弟子に伝えられるのだろうと考えました。
作詞の際には、近松の文章の格調高さ、流麗さ、リズムを損なわないように心がけました。特に当時の話し言葉は、なるべくそのままにして残しました。
1979年に初演した「ロック――」は、反響も大きく、その後、各地で何度も再演しています。
残念なのは、人形を遣っていただいた吉田文吾さんが昨年1月、お亡くなりになったこと。
「今度は海外公演をしよう」とも言って下さった。ロック・ミュージシャンとの共演は、周囲から“異端”と思われるリスクもあったことでしょう