「働きもしないで朝から野球見ながら飲むビールは美味いか?」

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1 家事手伝い(神奈川県)

私の仕事:ビール新商品開発 原料や配合を工夫 /静岡

サッポロビール商品・技術開発センター(焼津市岡当目)でビールや発泡酒、「第3のビール」の開発に取り組む
石井秀一さん(59)。現在の仕事に就いて約10年間で、「ドラフトワン」や「冬物語」、エビスビールの「琥珀(こは
く)エビス」など看板商品を数多く手がけた。麦芽の配合や新しい原料を加えると、味わいやのどごしなどが微妙
に変わる。麦芽の代わりにエンドウ豆を原料にした「ドラフトワン」は自ら発案した。ビール離れが言われた90年
代、「麦芽から出る渋みが好まれないのでは」と考え、本業の合間にトウモロコシや大豆などを使った試作を繰り返した。
約2年後、たまたま研究所書庫にあった雑誌で「エンドウ豆」という文字を見て「使えそうだ」と思いついた。「駄目
だったらやめればいい」と思いながら、添加する量などを工夫し、3年半かけて商品化に成功した。04年2月に
全国発売されると大ブームが起き、各社がこぞって参入し「第3のビール」という新ジャンルが確立した。
25日には、自ら手がけたビール類商品「冷製SAPPORO」が発売される。新しく作った香料を使い、のどごしの
冷たさを実現したのが特徴だ。06年に香料を探し出すことから始まり、開発期間中の流行の変化などを取り入
れて、「冷たさ」にこだわった商品に仕上げた。華やかに見える仕事だが、原料の配合や香りの確認、データ検
証など地道な作業も多い。「一番は安全性。食品だからいいかげんなものは作れない」。冷たさを試すテストで
は、のどが冷え切ってしまう。だが「難しいことをクリアするのは楽しい」と笑う。
もちろんビール党で晩酌は欠かさない。嗜好(しこう)の多様化が言われるが、「自分が作った商品は人が何と
言おうとおいしい」。照れながらも、きっぱりと言い切った。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090322-00000139-mailo-l22