WBCのバッターボックスの後ろの日本語広告がCGだと気づかなかった奴の数→

このエントリーをはてなブックマークに追加
1 家事手伝い(京都府)

みんな気になるWBC中継のバックネット広告は「ヴァーチャル広告」

連日、プライドをかけた熱い戦いが繰り広げられているWBC。海の向こうで行われている試合なのに、
球場の看板はなぜか日本語。中継を見ていて、この広告が気になった人も多いようです。
(2009/03/21 10:00)

バッターボックスの後ろにある球場の壁には、ちょうどカメラに映るように広告が
ペイントしてあるのが普通ですが、海外の球場でもしっかり日本の広告が表示されているのを見て、
不思議に思った人も多いはず。実はあの広告のスペースは現地では無地となっており、
位置検出技術を使ってCGの広告を合成して各国へ映像として配信しているもので、いわばヴァーチャル広告というわけです。

WBCだけでなく、世界各国の人が視聴するスポーツ中継では、広告だけでなく、
さまざまなCG表現にお目にかかることができます。たとえば、競泳の中継で
表示される世界記録を示すラインもそのひとつ。こういうCG合成は、
アメリカンフットボールの中継で、攻撃の目標となる地点を表わすために
フィールド上にラインを表示したのが始まりといわれています。
フィールド全体を見渡せない小さなテレビの画面では、
こうした工夫によってゲームの状況把握が格段にアップします。

映画でも実写映像にCGを加えることはありますが、リアルタイムのスポーツ中継におけるCG合成は、
複数のカメラアングルを考慮し、動いている選手の姿を邪魔することなく、
その場に違和感なく溶け込んでいることが重要です。
そのため、画像処理や位置検出にも細かい配慮がなされており、動かない WBCの広告でも、
その位置検出技術はもとをたどると軍事技術といわれています。
一言でスポーツ中継といっても、実にさまざまな技術に支えられているものですね。

http://markezine.jp/article/detail/6906
http://markezine.jp/static/images/article/6906/ba.jpg