目黒祐樹長女の近衛はな脚本家デビュー
俳優目黒祐樹の長女で女優の近衛はな(28)が脚本家デビューする。
NHKドラマスペシャル「白洲次郎」で、第2回(7日午後9時放送)から
タイトルロールに「脚本・近衛はな」の名前が登場する。
演出の大友啓史監督に自ら売り込んでの執筆で、戦後日本の復興に尽力した人物を描ききった。
英語に仏語だけでなくロシア語までも話す近衛は当初、ドラマ「白洲次郎」に取材通訳も兼ねた
アシスタントプロデューサー的な役割で参加していた。「昔から(白洲の妻)正子さんに関心がありまして。
取材や打ち合わせを重ねているうち、頭の中に書きたいシーンがあふれてきたんです」。
抑えきれぬ思いで書き上げたものを監督に見てもらうと、採用された。
先週放送の第1回は「脚本協力」の形だったが、正式に依頼を受けた第2回からは「脚本家」として名前が登場する。
学生時代から「時間があると何かコツコツと書いていました」。
小説、戯曲など書きためているものも数本あるという。昨秋には本名で詩集も発表。
執筆活動は趣味の域を超えていた。それでもスペシャルドラマの脚本という大役は苦労の連続だった。
「50回は書き直しました。もともと白洲次郎自身が書いたものは少ないんです。
いろいろな方のアドバイスを受け、ようやく立体的な白洲像ができてきました」と周囲の支えに感謝した。
女優に脚本家の肩書が加わった。だが“二足のわらじ”とは思わない。
「演じることも書くことも、表現するという意味では同じことだと思う。どちらも楽しいし、成長できる」。
すでに映画の脚本も書き上げており、来月にはドラマ出演も決定。4カ国語を操る才媛が、大輪の「はな」を咲かせ始めた。
http://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK200903060046.html