マンション11階のベランダから大きなバケツを使って大量の水を落とし
、通行人に浴びせたとして、警視庁は14日までに、東京都港区芝5丁目
無職萩原継太郎容疑者(24)と、友人の埼玉県鴻巣市ひばり野2丁目
会社員山名克典容疑者(25)を暴行の疑いで逮捕した。三田署が取材
に明らかにした。
同署によると、2人は8日午後1時ごろ、マンション11階の萩原容疑者方の
ベランダから、大型バケツにためた水を落とし、約30メートル下の歩道を
歩いていた横浜市の自営業の男性(41)とその長男(3)に浴びせた疑いがある。
親子は全身ずぶぬれになったが、けがはなかったという。
同署は萩原容疑者宅の家宅捜索で、事件に使った容量45リットルのプラスチック製
のバケツ(直径約50センチ、高さ約50センチ)1個を押収した。両容疑者は風呂場
の水道でバケツ半分ほどの水をため、2人でベランダまで運んで一緒に持ち上げ、水を落としたという。
同署によると、両容疑者とも「2人で数回やった」と供述。萩原容疑者は「悪ふざけで
やってしまった。反省している」、山名容疑者は「水をかけて困らせるのが面白かった」
と話しているという。
2月14日から3月4日にかけ、現場の歩道で「水をかけられた」との通行人からの訴え
が同署にほかに5件あった。けがをした人はいないという。2人が水を落とすのを目撃
した近所の人からの通報もあったという。
同署によると、水をかける行為を立件するのは異例。同署は「水を受けてけがをする
可能性もあり、悪質だ。被害が続いて付近住民の不安も大きかった」としている。
http://www.asahi.com/national/update/0314/TKY200903140221.html