愛媛県内有数のタケノコ産地、宇和島市三間町で、春の訪れを告げる早掘りが本格化している。
軟らかくてアクが少ないため、料亭などで高級食材として使われるという。タケノコの収穫は4月末まで続き、松山市場に出荷される。
35アールの竹林を持つ三間町是能の農業松笠善行さん(67)は早朝から、妻美千子さん(64)と作業を開始。
2人は急斜面をゆっくりと歩き、ほんの少しだけ地面から出ているタケノコの先を次々に見つけ、クワで丁寧に掘り出していた。
「昨夏は雨が多く、暖冬だったので出来がいい。昨年は中国産偽装問題があったので、
国産の価格が良くなるのを期待している」と松笠さん。昨年は2・4トンを収穫したが、今年は1・5倍近い3・5トンを見込んでいるという。
JAえひめ南三間町支所によると、町内では約50戸がタケノコを生産し、
加工品を含め例年30トン前後を松山市場などに出荷。今年は例年よりやや早い2月18日に早掘りが始まっている。
http://osaka.yomiuri.co.jp/season/20090312kn02.htm