【依頼368】
「ソフトバンクは3割高い」 ドコモが携帯の「接続ルール」で説明会
NTTドコモは11日、携帯電話の「接続ルール」について記者向け説明会を開いた。
総務省は現在、通信事業者をまたがって通話をする際に発生する接続料の決め方などの
見直しを検討している。ドコモの古川浩司企画調整室長は現行の接続ルールについて
「事業者によって接続料が3割も違う。許容範囲を超えている」と話し、事業者間の
公平性が保てるルールに見直すよう求める考えを示した。
通信事業者をまたがって通話をする際、国内では発信側の事業者が着信側の事業者に
対してあらかじめ決められた額の接続料を支払う。ドコモの場合、1分あたりの接続料を
2007年度は10.8円、2008年度は9.6円と設定している。発信側の事業者が着信側に
支払う接続ルールは「エンドエンド料金方式」と呼ばれ、お互いに接続料を支払わない
ようにする「ビル&キープ方式」というルールの導入も総務省は検討している。
携帯電話契約のシェアが25%を超えるドコモとKDDIは、第二種指定電気通信
設備規制を課せられており、接続料の算定基準の公表が義務付けられている。一方、
ソフトバンクモバイルやイー・モバイルはこの規制がない。
ドコモの古川氏は「ソフトバンクの接続料は2007年度でドコモに比べて3割ほど高い。
ドコモとソフトバンクの相互接続のトラフィックはほとんど同じレベルだが、接続料は
ドコモが数百億円レベルで支払い超過になっている。規制を受けている事業者に限らず、
全事業者の接続料算定基準を透明にしていくべき」と述べた。
携帯電話の接続ルール見直し問題では、6日開かれた情報通信審議会(総務相の諮問機関)
の公開ヒアリングで各社のトップが発言したほか、KDDIなども記者向け説明会を
開き、それぞれの主張を訴えていく見通しだ。[2009年3月11日/IT PLUS]
http://it.nikkei.co.jp/mobile/news/index.aspx?n=MMITfe000011032009&landing=Next