ホンダ、「仕事減らないけど賃金カット」な技術者たち
1月から役員報酬10%カット、2月から管理職の基本給5%カットと、リストラ進行中のホンダ。
現場社員は安泰なのかといえば、そうでもない。「年明けから、組合員は、仕事量は減らないのに残業代がカットされています。
残業をするなと言われるので、家にノートPCを持って帰って資料を作成したり、朝早く出勤して仕事をしています」(若手社員)。
夜の残業は管理が厳しいが、朝の早出は残業時間にカウントされないためである。
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【Digest】
◇全社的な賃金カット ◇2010年採用数600人減
◇学卒が有利 ◇『朝から夜までよく働く人』が高評価
◇ホンダ車は2割引 ◇次期社長も、もちろん技術者
◇全体を見ている人がいない ◇「NSX」は、ほとんど車体まで出来上がっていたが…
◇本社ってどこだっけ ◇決まりごとがない自由さ
◇四輪開発担当者の「目の前全力投球」な一日 ◇年末に有休20日以上残してはいけない
◇病んで辞める人も身近な存在 ◇ホンダ車でないと駐車許可が下りない
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【対価】
◇全社的な賃金カット
ホンダが国内販売計画上方修正 「インサイト」好調で――。2月下旬、マスコミ各社はホンダのプレスリリースをそのまま垂れ流す
PR記事を載せたが、ホンダは海外販売比率が日本の大企業ではもっとも高く、実に87%(2008年3月期)にものぼる。
国内販売が若干持ち直そうと、大勢に影響はない。
トヨタと同様、北米が収益源だっただけに、リーマンショックが直撃。2009年3月期は連結の売上高が15.9%減、
最終利益86.7%減となる見通しを発表している。コスト削減を断行しない限り、来期は赤字必至だ。
そこで始まったリストラが、工場の非正規労働者削減やF1からの撤退であり、高級スポーツカー「NSX」後継車の開発中止であり、
そして、末端従業員までに及ぶ、全社的な実質給与のカットだった。
http://news.livedoor.com/article/detail/4055890/