2009/3/9 11:27 - 2004年12月に実施されたワシントン州ハンフォード核貯蔵所のゴミ捨て場の
清掃作業の際に発見されたガラス瓶に密封されて廃棄されていたプルトニウムの分析調査により、
このプルトニウムはマンハッタン計画の一環で長崎に投下された原爆に用いるために1945年に製造されたものだったことが
学術専門誌「Analytical Chemistry」に掲載された論文により明らかとなった。
この研究発表を行ったのは米パシフィック・ノースウェスト国立研究所
(Pacific Northwest National Laboratory)の共同研究グループ。
ハンフォード核貯蔵所のゴミ捨て場の清掃作業の過程で見つかったプルトニウムは、
1ガロンのガラス瓶容器に入れられた上で更に金庫内に収められて地中に埋められていたもので、
研究グループでは、その後、そのプルトニウムの製造起源を調査する取り組みに着手。
その上で、プルトニウム同位体濃度や、再処理方法などからそのプルトニウムは
オークリッジに設置された原子炉「X-10」で生成された後、ハンフォードの兵器用プルトニウム再処理工場「T-Plant」で再処理され、
1945年に長崎に投下された原爆に用いられたものと同一のものであったことを突き止めることに成功した。
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200903091127