中国人「他人への親切に喜びを覚える我々の文化は日本人には理解出来まい」

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1 すずめちゃん(大阪府)

 日本人の友人から、「中国人は日本人の考え方を永遠に理解することは出来ないだろう」と
言われたことがある。私はこれは至極当然のことであり、日本人が一生かかっても我々中国
人の考え方を理解することは出来ないのと同様であろう。

 日本留学生時代、私は中国語教室で日本人に中国語を教えていたことがあった。私が教材
に選んだのは小学生用教科書や民間故事であった。ある時、「藍樹葉」という本を教科書として
授業を行ったことがあった。

 本の大まかな内容としては、「風景画を描くという美術の授業中、一人の生徒が緑の色鉛筆
を忘れてきたことに気がついた。そこで、隣にいた女の子に借りようとしたのだが、『まだ使って
いる』との理由で断られてしまった。女の子が全て描き終わってから、再度貸してくれるよう
頼んだのだが、『力を入れて使うな、多くを描くな、鉛筆を削るな』などの要求に嫌気が差し、
結局、生徒は自分の青の色鉛筆で樹木を描いた」というものであった。

 本の趣旨を要約すれば、「困っている人に助けの手を差し伸べ、人を助けることを喜びと
しなければならない」というものであり、授業終了後に生徒たちに本の内容について語り合う
よう指示したが、生徒たちは困惑した様子であった。生徒たちの話を聞くと、「緑の色鉛筆を
忘れてきた自分が悪いため、色鉛筆を貸さなかったからといって、女の子が悪いわけではない」
という意見が聞かれた。

 小さな頃から積極的に人に良いことをするよう教育を受けてきた私にとって、色鉛筆を忘れて
きた生徒が悪いとは思えない。しかし、出来る限り他人に迷惑をかけないと同時に他人から
迷惑をかけられることも望まない日本人にとっては、我々の教育信条が理解できないとしても
全く不思議な事ではないのだ。

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0302&f=column_0302_003.shtml