http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022801000551.html http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/images/2009022801000564.jpg 【高雄(台湾南部)28日共同】蒋介石の国民党政権が台湾全土で台湾人の
抵抗運動を弾圧した「2・28事件」から62年目の28日、同党の馬英九
総統は高雄で野党系団体主催の追悼式典に出席し、犠牲者の遺族らの前で当時の
政府の責任を認めた上で「あのような悲劇が二度と起こらないよう願う」と述べた。
昨年5月に国民党が与党になってから初の事件記念日で、式典には馬政権の対中政策
などに不満を持つ野党や台湾独立派が出席。「馬英九やめろ」などと罵声が飛び
総統の声はかき消され会場は一時騒然となった。
事件は本省人(台湾出身者)と蒋介石を筆頭とする外省人(中国大陸出身者)による
対立の「原点」といわれ、台湾社会に今も深い傷あとを残す。馬総統は最近、関連行事に
立て続けに参加して犠牲者との「和解」をアピールする一方、蒋介石の再評価も進め
ており、野党などの反発は強い。
陳水扁前政権は「蒋介石は台湾人を弾圧した独裁者」と批判し、蒋介石をたたえた
「中正記念堂」(台北)の名称を変更したが、馬総統は政権交代後すぐに元に戻す
ことを決めた。事件の犠牲者遺族代表、林黎彩さん(63)は馬政権を「信用できない」
と痛烈に批判した。
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