NECと慶応大学、初対面でも話しやすい雰囲気を作り出すシステムを開発
NECはこのたび、異業種交流会をはじめとする知的創造空間や、オフィスの休憩スペース、セミナーやイベント併設
の懇親会などにおいて、人々のコミュニケーションを活性化するシステムとして、空間演出メディア「ActiveAvatar(ア
クティブアバター)」を試作し、慶應義塾大学との共同実験により有効性を検証しました。
今回開発した「ActiveAvatar」は、ディスプレイの前に集まった複数の利用者それぞれのアバター(注1)や名前、所
属、トピック情報などをディスプレイに自動的に表示することで、利用者が初対面でも話しやすい雰囲気を作り出し、気
軽なコミュニケーションの"きっかけ"を提供するシステムです。ディスプレイと一体化されたタッチパネルの操作により、
簡単にプロフィール交換を行うこともできます。
本システムは、利用者の情報が蓄積されたサイバー空間と、共用ディスプレイの前にいる利用者が他の人と交流する
リアル空間をつなぐことで、従来IT化が進んでいなかった、リアル空間でのコミュニケーション活性化を促進する新たな
ソリューションを目指して開発したものです。
「ActiveAvatar」の主な特長は、以下の通りです。
1.ディスプレイ近辺にいる利用者の情報を的確に表示
利用者の位置情報をNECの屋内位置管理システム「SmartLocator」(注2)および新たに開発した名札型の測位端
末で検出。ディスプレイに取り付けた赤外線発信機からのID情報を、利用者が身に着けた測位端末で受信し、無線基地
局経由でサーバーにID情報を通知。ディスプレイの近くにどの利用者がいるかをシステムが自動把握し、事前に登録さ
れた各利用者の名前や所属、トピック情報をアバターとともに共用ディスプレイに表示。これらにより、利用者は端末をか
ざしたり、自分の場所を意識することなくシステムを利用可能。
(以下ソース)
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=213807&lindID=1