強化費1.5倍の6000万円/カマタマ09年度予算
2009/02/27 09:20
カマタマーレ讃岐09年度予算
サッカーのカマタマーレ讃岐は26日、2009年シーズンの予算を含む事業計画を発表した。目標の「JFL昇格」に向け、
チーム強化に支出総額の3分の2に当たる約6000万円を注ぎ込む。
一方で穴吹工務店(高松市)がスポンサーから撤退することを表明、株式会社化から2年連続で赤字となる厳しい経営見通しも示した。
予算規模は支出総額で前年度比39・1%増の9050万円。熊野実社長は同日、高松市役所で記者会見し、
「現在の経済情勢を考えれば無謀とも言えるプラス予算。何が何でもJFL昇格を果たさなければならない」と決意を述べた。
支出の柱となるチーム強化費は前年度比1・5倍。内訳は、監督、選手らの報酬となるチーム人件費が、
Jリーグ経験者を昨季の6人から10人に増やすなどの補強に伴い、同42・4%増の4440万円。
遠征や練習場の借り上げ費用を賄うチーム管理費には同69・8%増の1611万円を計上した。
一方、収入は後援会費を軸とした寄付金、ロゴ掲出などの広告料をともに増収と見積もるものの、
穴吹工務店という大口スポンサー撤退の影響は加味していない。
熊野社長は「営業活動を強化し、細かくスポンサーを獲得しながら予算額にできる限り近づけたい」と話した。
穴吹工務店は07、08年の2シーズン、ユニホームの胸部分にロゴを掲出。同社広報室は撤退の理由を「先日発表したグループ再編計画の一環。
経費削減を検討する中で、契約を更新しない結論に達した」としている。
この日は08年度の決算も示し、最終的な赤字額は903万円。09年度も879万円を見込む。
このほか、ユース(18歳以下)など下部組織づくりへの着手や、観客数を昨季の1試合平均約1500人から今季は2300―2500人程度を目指す方針も明らかにした。
(運動部・宮川豪介)
http://www.shikoku-np.co.jp/sports/kamatamare/article.aspx?id=20090227000091 依頼337