在ドイツ特命全権大使が後輩にエール/丸亀高
2009/02/27 16:53
在ドイツ特命全権大使の神余隆博(しんよ・たかひろ)氏(59)=香川県仲多度郡琴平町出身=が27日、
母校の丸亀高(十河秀雄校長、丸亀市六番丁)を訪問し、
在校生との座談会を開催。後輩に「学校がモットーとする終始一誠意の精神を大切に、
正義感があり優しく、芯の強い人間に育ってほしい」とエールを送った。
神余大使は同高、大阪大を経て1972年に外務省入省。同省国際社会協力部長、国連日本代表部特命全権大使などを歴任し、
2008年から現職。今回、欧州大使会議のため一時帰国した機会に母校を訪れ、後輩たちと交流を深めた。
座談会には同高の1、2年生33人が参加した。神余大使は、自身の在学時のエピソードから世界的な金融危機、
オバマ米大統領への期待まで、幅広い話題を披露。日本の将来について、人口が減少し、国力は減退するだろうとの懸念を示した上で、
「21世紀は厳しい時代だが、国の品格は絶対に落としてはいけない。国民一人ひとりが能力を高め、資質を磨く必要がある」と研さんを促した。
講話後には生徒との質疑があった。「外交官として必要な資質は」という質問には、「相手の信頼をどう勝ち取るか。
話の内容、態度、約束を守れるかなど、自分を律することが必要」とアドバイスした。
この後、神余大使は香川県庁に向かい、真鍋武紀香川県知事を表敬訪問した。
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/education/article.aspx?id=20090227000294 依頼336