神奈川県の刑法犯事件が6年ぶりに増加
平成20年の神奈川県内の刑法犯の発生・受理件数(認知件数)が6年ぶりに増加に転じたことが、県警のまとめで分かった。
振り込め詐欺の激増が影響しており、県警は犯人をおびき出す「だまされた振り作戦」を展開するなど、封じ込めに全力をあげ
ている。
県警によると、刑法犯の認知件数は14年の19万173件をピークに毎年減少していたが、昨年は11万3571件で前年
より1042件の微増となった。検挙件数は4万1925件で、検挙率は36・9%と前年より2・9%減少した。
刑法犯の認知件数が増加した理由は昨年、全国的に急増した振り込め詐欺の被害が大幅に増えたためとみられる。従来のオレ
オレ詐欺のほか還付金詐欺や直接の現金受け渡しなど手口が複雑・巧妙化し、県内は全国でも2番目に多い被害があった。
振り込め詐欺の認知件数は前年比1・7倍の1988件(被害額約31億5700万円)。2〜6月の5カ月間で1213件
と全体の6割を占めた。
このため県警は10月を「強化月間」に指定。被害に遭わないため、地域住民への啓発活動や取り締まりなどに力を入れた結
果、10〜12月は213件と大幅に減った。
また、自転車盗や器物損壊、万引などが増加。盗まれた自転車のうち54%が無施錠だった。一方、侵入盗や自動車盗が大幅
に減少したほか、殺人や強盗、放火などの重要犯罪は991件で前年比1・7%減。県警は「身近な犯罪が増加している」とし
ており、21年の重点目標を「安心安全を確立させる年」と位置づけ、制服警察官のパトロールを強化し、積極的に声かけ活動
などを実施。犯罪発生の多い警察署に県警本部や機動隊から警官を派遣し、検挙に力を入れている。
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/kanagawa/090224/kng0902242228012-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/kanagawa/090224/kng0902242228012-n2.htm 依頼228