http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2009022102000090.html 日本郵政は「ローマ」、オリックスは「オルガン」−。「かんぽの宿」売却をめぐる問題で
日本郵政にこうした隠語を使った文書が存在していたことが二十日、分かった。鳩山邦夫総務相
同日の閣議後記者会見で明らかにした。
日本郵政が十六日、総務省に提出し、同省が精査している資料の中から見つかった。同省などによると
隠語が使われていたのは、日本郵政と、売却に関するファイナンシャルアドバイザーのメリルリンチ
日本証券との間で、昨年十一月に作成された文書。
売却候補先が、オリックス不動産とホテルマネージメントインターナショナル(HMI)に絞り込
まれていた段階で、両社が提示した条件を評価する文書だという。HMIには「ハープ」という隠語が
充てられていた。
日本郵政の広報担当者は「入札参加者が外部に漏れてはまずいので、万が一文書が外部に流出した場合
でも入札参加者を特定できないように、隠語を使った。この種の事業譲渡では一般的な方法だ」と説明。
しかし、日本郵政に対し「すべてがごまかしだ」などと一貫して厳しい見方をしてきた鳩山総務相は
「隠語まで使って文書を作っている」と述べ、同社に対するさらなる不信感をにじませた。