四川大地震、被災地で2000人暴動 家屋修繕費巡り
北京=多部田俊輔】中国・四川大地震の被災地、四川省綿陽市安県で18日から19日にかけて、
被災者の住民ら2000人が警官隊1000人と衝突する暴動が発生した。香港の人権団体、中国人
権民主化運動情報センターが20日伝えた。地元政府が住民に支給するはずの家屋修繕費を
道路補修に流用したことに抗議したという。
綿陽市は被災各世帯に2000元(約2万7000円)の家屋修繕費支給を定めているが、安県宝林鎮
の地元政府は道路補修にあてたため、被災者が18日に抗議デモを実施。警察当局が3人を身柄
拘束した。そのうち1人が死亡したため、住民らが交番に押し寄せ、警察車両を破壊した。
公安当局は武装警察を派遣し、19日に鎮圧した。その際に被災者10人が負傷。武装警察は20日も
現場で警戒を続けているという。 (00:35)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090220AT2M2002T20022009.html