中川昭一財務相兼金融担当相は14日、7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で、
アジアを中心とした途上国の貿易金融を支援すると表明した。国際協力銀行(JBIC)が
途上国の金融機関に融資することで、貿易金融を円滑化させる。資金規模は10億ドル(約920億円)。
貿易金融をめぐっては、金融危機によりドル資金が不足し、貿易決済に支障が生じるケースも
出ている。世界貿易機関(WTO)報告によると、民間セクターによる貿易金融の資金不足額は、
2008年11月時点で250億ドル(約2.3兆円)。なかでもアジア貿易が停滞した場合、日本経済
に与える影響が大きいことから、支援することを決めた。
融資にあたっては、国際金融公社(IFC)、アジア開発銀行(ADB)とも連携する。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK023426920090214