先に起きて翠星石が起きて来るの待ってた。
俺「おはよう翠星石」
翠星石「ふあぁ…おはようですぅ…。早起きなんて珍しいですね…」
俺「まあね。ところで今日何の日だっけ」
翠星石「バレンタインデーですよ。
…は!もしかして一刻も早く翠星石の手作りチョコが欲しくて早起きしたですか!?卑しいやつですぅ!
俺「いやあの」
翠星石「毎年貰ってるからって今年も貰えるなんて思ってんじゃねーです!
けどまあ今年もたまたま急にチョコレートお菓子作りたくなってたまたま作ったのでやらんこともないです」
俺「まあどういう解釈でも良いけどさ、そうだよバレンタインデーだよ!で、これをプレゼントしようと思ってね。どうぞ」
翠星石「へ?あ、ありがとです。まさかヤスヒロから何かくれるとは思わんかったです」
俺「本家欧米のバレンタインは男女関係なく誰か愛する人にプレゼント贈る日だって聞いたから」
翠星石「愛する人ですか!」
俺「うん。愛する人って向こうの感覚からしたらお世話になってる人、家族恋人友人全部含まれる広い意味だろうから、
それなら俺にとっては翠星石だろうなあって。だから翠星石どうぞ」
翠星石「どれに当てはまってるか知らんですけど良い響きです。開けて良いです?」
俺「もちろん」
翠星石「えっと…チョコレートで作った薔薇ですか」
俺「ちゃんと薔薇に見えるか。納得できる形になるまで中々大変だったよ。間に合わないかと思った。何時間も早く起きて作って眠い眠い」
翠星石「自分で作ったですか!結構な頑張り屋さんですねお前も」
俺「でしょ?もっと褒めていいよ」
翠星石「ともかくありがとですヤスヒロ。嬉しいですよ。先に出されて癪ですけど…翠星石からもチョコレートあげるです」
俺「うわぁい!ありがとう翠星石!」
翠星石「とその前に。先にヤスヒロに貰ったバレンタインプレゼントのお返ししなきゃですね」
俺「お返し?お互いのプレゼント交換してお返しじゃないの?」
翠星石「そうですけど…それと別に、本家には女性からのちょっとしたお返しがあるのです。物じゃなくて気持ちのお返しです。
…簡単ですけど、ちゃんと相手への想いがこもったお返しなのですよ。ちょいと耳貸せです」
俺「なに」