14日午前2時過ぎ、東京都杉並区阿佐谷北の空き家から出火し、
木造平屋建て約70平方メートルを全焼した。この民家は「トトロの住む家」
として地域に親しまれ、区が保存・整備したうえで、2010年度に公園に
することが決まっていた。
区によると、同日午前2時過ぎ、空き家に取り付けていた警報装置が
煙と人の侵入を感知し、警備会社に通報が入った。警視庁杉並署は、
周辺に人けがなく、建物の道路とは反対側の部分の燃え方が激しい
ことから、放火の疑いもあるとみて調べている。
民家は約80年前に建てられた洋風住宅で、この家を見つけた映画
「となりのトトロ」の宮崎駿監督が著書で取り上げたことで注目を集めた。
07年7月に所有者が転居して空き家になり、存続を望む地元町会が
6000人を超える署名を集めたため、区が周辺の建物と周辺の土地
を購入していた。
区広報課は「緑と一体化して保全していきたかったので、極めて残念。
今後の対応は慎重に考えたい」と話している。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090214-00000026-mai-soci 依頼572