【米日英独仏伊加】G7開幕
【ローマ藤好陽太郎】先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が13日夜
(日本時間14日未明)、ローマで開幕した。金融危機で世界経済が急激に悪化す
る中、各国が財政、金融で政策協調を目指すことを確認するほか、急速に広がる保
護主義に反対する姿勢を明確に打ち出す。14日午後に声明を採択して閉幕する。
会議では、信用収縮と景気悪化の悪循環を回避することで一致。成長の下支えと
金融の安定化に向け、協調することを再確認する。ただ、財政悪化の懸念から長期
金利上昇の兆しも出ており、財政政策の副作用なども検証する。
また米国製品の購入を求める「バイアメリカン条項」が米景気対策法案に盛り込
まれるなど世界的に保護主義の動きが目立っており、会合では、保護主義は自由貿
易体制を損なうと反対姿勢を明確にする方向だ。
さらに4月にロンドンで開かれる第2回主要20カ国・地域(G20)首脳会議
(金融サミット)に向けて、金融機関の監督体制やヘッジファンド規制などの取り
組み、再発防止策も協議する。日本が1000億ドルの資金拠出を決めた国際通貨
基金(IMF)の機能強化も討議する。
中川昭一財務・金融担当相は「世界の経済・金融を良くするための足掛かりにし
たい」と述べ、90年代後半以降の日本の金融危機の経験も披露する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090214-00000015-mai-bus_all