【依頼826】
歌舞伎俳優の市川海老蔵が4日、都内で行われたキアヌ・リーブス主演の映画「フェイクシティ
ある男のルール」の特別試写会に参加し、トークショーを行った。
同映画は、キアヌ・リーブス、フォレスト・ウィテカー出演のクライム・アクション。
正義のためなら手段を選ばないロス市警の刑事トム・ラドロー(キアヌ・リーブス)が、自ら決めた
ルールだけを信じ、腐敗した権力に立ち向かっていく。
トークショーは、映画の試写会であるにもかかわらず、「映画はあまり見ない」という海老蔵の発言
からスタート。
それでも、中学の時に見たというキアヌ主演の映画「スピード」の話題に触れ、「当時付き合っていた
彼女から(『スピード』を見た後に)“頭を丸刈りにして”と言われたことがあります」とエピソードを
明かした。
また、今回の「フェイクシティ−」のキアヌについては、「マトリックスの影響もあって機械的な
イメージが強かったが、この作品を見た後、とても人間的なものを感じさせられました」と作品の
感想を語った。
キアヌは、どんなときも正義とルールを貫く男を演じるが、「歌舞伎一筋のストイックな生きざまが、
映画の主人公に重なるのでは?」と質問され、「そのような人間になりたいけど、決して自分はスト
イックではありません」と苦笑いしながらうつむいた。謙遜(けんそん)しつつも、「ことしは、初心に
戻って歌舞伎の基本である舞踊、そして茶道や華道など基本的なことを見直し、より歌舞伎の仕事に力を
注いでいきたい」と目標を口にした。
また、今回の映画のタイトルにある「ある男のルール」について、歌舞伎の世界の男のルールについて
聞かれると、「歌舞伎は男しかいないですが」と司会者にツッこんだ後、「自分に素直でいることが大事。
最初に直感で正しいと思ったことが、結果的に正しかったりすることもあります。自分が最初に感じた
ことを素直に表現していきたい」と持論を展開。続けて、「現代の社会では、周りの環境に流される
ことも多いですが、この映画では自分が貫きたいことを貫くことの大切さが伝わってくる。ぜひ皆さんに
も見てほしいです」とメッセージを送った。
http://blog.television.co.jp/entertainment/entnews/2009/02/20090212_02.html