2009年2月12日
ジャパネット的売れる値段とは
―― 商品が売れなくなると、日本のメーカーはさらに機能を強化しようとしがちです。
高田 消費が冷え込んだ今だからこそ、メーカーの皆さんには自らが提供する商品の
価値が適切であるかどうかを、今一度見つめ直していただきたいと思います。
例えば、HDD(ハードディスク駆動装置)内蔵のブルーレイ・ディスク(BD)レコーダー。
毎日の番組の中で私自身もお客様にお薦めしておきながら、実は釈然としないものを感じているのです。
どれだけの人がブルーレイにダビングするのか
ハイビジョン画質でテレビ番組を録画する価値はあります。大画面テレビで見比べれば、
従来のDVDレコーダーとの違いははっきりと感じていただけるはずです。
ただし、録画した番組をHDDからBDにダビングする人がどれだけいらっしゃるのでしょうか。
きちんとした統計データはありませんが、私の感覚では8割の人は1度見た番組をすぐに消してしまうでしょう。
映画好きなら映画番組をハイビジョン画質のままディスクに保存しておきたいと思うかもしれませんが、
そもそも映画の好きな人ならば最初からソフトを買うはずでしょう。
私の感覚が正しいとすれば、BDへの録画機能は不要となる。あるいは上位機種だけに
搭載されていればいいことになる。ところが、今市場で流通しているBDレコーダーは、
あらゆるメーカーのほぼすべての機種がHDDからBDへの録画機能を備えている。
これではお客様は不必要な機能にお金を支払わされているという見方もできます。 (一部略)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20090210/185618/ http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20090210/185618/NIK_4323_R.jpg