多田野 稲葉にメラメラがちんこ勝負
日本ハム・多田野数人投手(28)が6日、キャンプ初のフリー打撃に登板。上々の滑り出しを見せた。
稲葉、金子誠と対戦。49球を投げ、稲葉に2発被弾したが順調な調整ぶり。
昨年は1月の自主トレ中に左手首を骨折したため、春季キャンプは今年が実質初参加。しっかり開幕に照準を合わせた。
初の名護でも、風格が漂っている。日本の春季キャンプは初体験と言ってもメジャーで15試合登板の実績がある。
今季初めて打者に対しての投球。温暖な気候も手伝って、力強く右腕を振り抜いた。
「打撃投手はネットがあるせいでミットが見づらい。体の開きが早いこともあったが吉井さんには“順調だな”と言われました」。
投手コーチのお墨付きももらい、安どの表情を浮かべた。
負けず嫌いの血が騒いだ。WBCに向けてハイペース調整中の稲葉に直球をバックスクリーン右に運ばれると、本気になった。
直球のみの予定だったが、稲葉にフルスイングされて思わず緩急をつけた。
終盤には空振り三振を奪うなど実戦さながらのフリー打撃初登板となった。
今キャンプで初めて生きた球を相手にした稲葉も「途中から球を曲げてきて空振りとられてオレも火がついた。
でも最初だからこそ、多田野で良かった。対戦して面白かった」。
充実した日々だ。入団1年目の昨年は1月の自主トレ中に左手首を骨折するアクシデントに見舞われた。
リハビリと調整に2カ月かかりながらローテ入りを果たし、昨季は7勝をマーク。
今オフは母校・八千代松陰や鎌ケ谷で自主トレを行い、無事にキャンプインを迎えた。
大リーグのキャンプと違い疲労感があるイメージを持って迎えた初の日本のキャンプだが
「午前中にパッと練習して、(メジャー並みに)午後は個人練習にあてられるから充実している」と笑顔を見せた。
視察した梨田監督も順調な調整ぶりに一安心。昨年は夏場に調子を落としただけに、スタミナも課題となるが
「開幕に合わせて自分のペースでいきたい。相手の嫌がる投球をしたい」。苦い思い出は、もう振り切った。
http://www.sponichi.co.jp/hokkaido/news/2009/02/07/01.html