芸のない毒舌ほど醜いものはない。
毒を吐いたこと(つもり)で、その対象よりも自分が上にたっている気でいる奴。
まいった事にそんな奴がたまにテレビに出たりするから、世知辛いったらありゃしない。
それを芸だと勘違いして真似しだすバカも生み出して、まさに負の連鎖。
そういう生き物とは関わり合うつもりもないし、もちろん何も期待しない。
例えばあなたが矛を上に向けて刺した時、ボクは笑うだろう。
そこには信念と責任を感じるし、立場が不味くなろうが我慢できなかったあなたを愛おしく思う。
たけれど、あなたがその矛を下に向けて刺した時、ボクはあなたが嫌い。
あなたがその矛を安全な場所から外へ向けて刺した時、ボクはあなたが嫌い。
自分が嫌いな人間にはなりたくないので、あたりまえだがボク自身もこのルールに従う。
それは何年か前に、ある先輩から再確認させられたルール。これは絶対に守ろうと思ったルール。
そして今日はその先輩の話。
先に言っておくけれど、先日、その先輩のブログで絵本を紹介していただいたお返しでもないし、
こんな事でご機嫌うかがうなんてまっぴらゴメン。先輩とはそんな気持ちの悪い関係にはなりたくないし。
そしてなにより、応援してくれる人に対するボクの信用を失いたくないから、
ボクは面白くないものを「面白い」なんて間違っても言わない。
先日、その先輩に『Dr.インクの星空キネマ』を差し上げたら、
その先輩が撮られた映画のDVDを頂いた(頂いた?公開前だから慎重に。これは返すべきか?)、
とにかく頂いた。そして一人で観た。とても面白かった。
内容なんてもちろんココでは言えないけれど、ガツーンときた。やはり先輩だ、一筋縄ではやられてくれない。
ボクはこの先輩後輩の関係がとても心地よい。人の道は外さずにドンパチ。間違っても敵ではない人とドンパチ。
気持ちが良い。負けないからね、監督。そしてボクはとても嬉しい気持ちになりました。
もう一度映画館で観ようと思う。
『ドロップ』 原作・脚本・監督 品川ヒロシ
http://nishinoakihiro.laff.jp/blog/2009/02/post-ae59.html