03年7月に長崎県大村市で保険金目的に三男を殺害したとして殺人や詐欺などの罪に問われた父親で元保護司、
佐々木繁一被告(77)の判決公判が6日、長崎地裁であった。松尾嘉倫(よしみち)裁判長は「1年半余りにわたり、
執拗(しつよう)に実子の生命を狙い続け、強固な犯意に基づく悪質極まりない犯行」として求刑通り無期懲役を言い渡した。
佐々木被告側は「事実認定に誤りがある」として即日控訴した。
判決は、三男政治さん(当時26歳)の死亡現場にバイク自損事故をうかがわせる痕跡が無く、佐々木被告が直前に
多量の睡眠薬を入手し、事件当夜のアリバイもないことなどから「被告には自損事故を偽装して殺害する機会と手段があった」と指摘。
一連の殺人、殺人未遂事件で佐々木被告と共謀したとされる他被告(いずれも既に受刑中)の証言を「信用性が高い」と評価し、
特に政治さんを殺害現場まで運ぶのを手伝ったとされる女性受刑者(64)の証言は「迫真的で経験した者にしか語れない内容」と認めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090206-00000152-mai-soci