キリンチャレンジカップ2009(4日、日本代表5−1フィンランド代表、国立競技場)5発大勝。
もちろん手応えもあるが、岡田監督の細い目には、豪州戦への課題も見えていた。
岡田ジャパン、フィンランドから怒涛の5ゴール!
「できた所と甘かった所がある。豪州を考えると、もっと厳しくしないといけないと思う」
フィンランドの先発11人の平均身長は、日本の1メートル77を7センチも上回る1メートル84。
体格は豪州級だが、オフシーズンということも手伝って動きの鈍さは明白だっただけに、これで100%の豪州対策とは言い難い。
「あと一歩が遅い、あと一歩戻り切れていない所があった。きょうはそこを突かれなかったが…」。
視察したピム監督率いる豪州が相手なら、顔を覆いたくなるシーンが何度も見えた。
攻撃では「クロスの部分」。岡崎の2点など縦への連係はよかったが、サイドからの攻撃はさえなかった。
課題はまだある。川口(磐田)が右ふくらはぎ肉離れで離脱したGKの不安は増大した。
今年2戦フル出場した川島(川崎)から都築(浦和)へスイッチ。しかし後半5分、敵右CKに対する都築のクリアが中途半端な形となり、ゴールを許した。
これで3試合連続でセットプレーから失点。岡田監督は「2人とも一長一短がある。GKは今のところフラットな状況。
ここから1週間で決めていきたい」。決戦まで1週間を切って守護神が白紙の非常事態だと、はっきり口にした。
「試合が終わって、いよいよ豪州との試合だという気持ちが強まってきた」と口元を引き締めた岡田監督。
5日はフリーとし、6日に練習を再開する。快勝の陰に潜んだ数々の不安。
だがその課題を克服して勝利へ導くことこそ、指揮官の仕事にほかならない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090205-00000014-sanspo-socc