キャンプ初日は強制終了&自主撤退。
巨人から移籍の日本ハム二岡智宏内野手(32)が1日、新天地のユニホームで再出発した。
右ふくらはぎなどの故障歴が考慮され、守備練習で強制ストップが掛かるなど慎重な滑り出し。
手探りの初日だったが、フリー打撃で右打ちを徹する二岡流も披露していた。
二岡が苦笑いでグラウンドから一時、撤収した。
中垣チーフトレーナーが付き添い、ライバル金子誠らと行っていたノックの捕球練習の列から離れた。
球団方針で強制終了。「これが最後はお前のためになる」。同トレーナーの慰めに、うなずきながら苦笑した。
「これだけケガしているので大丈夫と言っても信用性がないですよね」。
右ふくらはぎ肉離れなど過去の故障再発予防を重視し、新天地で慎重なキャンプインとなった。
強制ストップに続き、フリー打撃中の走塁練習は自主的に取りやめた。
完全別メニューではなかったが、所々で規制するメニューを消化。
「動きはまあまあですね。まだ動き始めだし、仕方ない部分もある。新しいユニホーム? 変な違和感はなかった」と初日を振り返った。
もともと梨田監督が“規制”を指令した。「今の段階ではそれでいい。
ふくらはぎは怖いから、予兆がなくても急に(痛みが)くることがある。4月3日と考えれば慌てることはない」と、開幕日まで長い目で見守る方針だ。
序盤は、トレーナー陣も可能不可能な練習メニューを見極めていく段階と考えている。
それでも期待の打撃面では、特色を見せた。フリー打撃で39スイング中、37本がセンターから右方向に徹した。
柵越えは1本だったが、図ったように最後の1スイングで右翼芝生席に放り込み、右に打てる強打者の片りんはのぞかせた。
巨人時代の宮崎から沖縄に移っての初日に「暖かくていいですね。違い? 野球をすることは一緒なので」。
日本ハム二岡がゆっくりながら始動した。【村上秀明】
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