ホンダは30日、平成21年3月期の連結業績予想を下方修正し、営業利益が前期比85・3%減の1400億円
(従来予想は1800億円)になる見込みだと発表した。今期の業績予想の下方修正は、これで4度目。
想定を超える世界的な自動車販売の落ち込みと円高進行が、異例の事態を招いた。
売上高予想は15・9%減の10兆1000億円(同10兆4000億円)に、最終利益も86・7%減の800億円
(同1850億円)に引き下げた。また今期の自動車販売計画も352万5000台(同365万台)に下方修正し、
設備投資額も400億円減額して6500億円とした。
業績予想では、21年1〜3月期だけで3326億円の営業赤字を見込んでおり、足元で落ち込みが加速している。
1〜3月期の想定為替レートも1ドル=85円、1ユーロ=110円と大幅に円高方向に見直した。
ホンダは今期の予想について、昨年7月、10月に下方修正し、さらに昨年12月に営業利益予想を従来の
5500億円から1800億円に引き下げたばかりだった。4度目の修正について、近藤広一副社長は、
新車販売の悪化と円高のスピードが「予測以上だった」と説明した。
ただ、トヨタ自動車や日産自動車などのライバル他社は、軒並み通期で赤字に陥る見通しだが、
ホンダは新興国で強い二輪車事業が堅調だったこともあり、何とか黒字を確保し、比較的“軽傷”となる。
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090130/biz0901302154023-n1.htm