韓国人教授「韓国は10年でブラジルを抜いた。ブラジルが低成長なのは臆病だから」

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1 すずめちゃん(アラバマ州)

ケンブリッジ大学のハ・J・チャン教授は十八日、ブラジルの高金利政策は
ハイパーインフレの後遺症で、経済成長率で遅れをとるのは積極性を失って
臆病となったためと発表したことを十九日付けフォーリャ紙が報じた。

ラテン・アメリカ経済開発会議で講演のため来伯した同教授は、次のように述べた。

保護主義で歪んだ国際通商システムは、見直す必要がある。
保護主義は低開発国経済を守るための関税障壁であり、各国の発展程度に応じて
保護主義を設定すべきだ。韓国経済がブラジル経済を追い抜いたのは、
地場産業に力を入れたため。韓国は先進国と競合するため、産業の技術蓄積を
目標とする教育を、幼児クラスから仕込んだ。エンブラエルも創業時代、政府の補助金で
育てられ、ボンバルディアやフォッカーと競える企業に成長した。それがなかったら現在は、なかった。
国によっては、補助によって伸びる産業と怠惰になる産業がある。

ブラジルは巨大産業や多国籍企業を生み出した国だが、ブラジルの問題は国内需要にある。
原因は通貨政策の失敗だ。高金利政策により過大な財政黒字を生んだ。
ブラジルは馬鹿の一つ覚えのように、インフレ抑制第一主義を長期間続けた。

PT政権初期には正しくても、二〇〇九年の今も正解とはいえない。ハイパーインフレ体験国は
高金利政策を理解するが、ブラジルは長すぎたため起業精神を摘み、苦労して生産するより
国債を買う方が得だという考え方を生みつけた。ブラジル企業は保守的になり、融資を受けての
設備投資をしなくなり、工場拡張も止めた。国際市場でブラジル企業は消極的になり、
国際金融から融資を受けることに自信を失ったようだ。

中国も韓国も十年前、ブラジルの足元にも及ばなかった。
現在は世界の市場でブラジルと競っている。ブラジルは持てる力を出していない。
インフレ抑制政策が、ブラジルの活力を殺いでいる。

http://www.nikkeyshimbun.com.br/090120-23brasil.html