【相撲】朝青龍が全勝守る 千秋楽で両横綱がV決戦!

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1 すずめちゃん(東京都)

 大相撲初場所14日目(24日・両国国技館)全勝の横綱朝青龍、1敗の横綱白鵬がともに勝ち、
賜杯の行方は千秋楽の横綱対決に持ち込まれた。5場所ぶり23度目の優勝を目指す朝青龍は
大関魁皇を寄り切り、4場所連続10度目の賜杯獲得を狙う白鵬は大関千代大海のつきひざで
勝った。魁皇は8勝6敗、千代大海は4連敗で7敗目。日馬富士は琴欧洲との大関同士の対戦を
送り出しで制し、新大関の場所で勝ち越した。琴欧洲は5敗目。関脇把瑠都も給金を直し、小結
稀勢の里は勝って7勝7敗。十両は翔天狼、霜鳳、白馬が4敗で並んだ。

 両横綱がともに白星を挙げ、優勝の行方は千秋楽の直接対決へ持ち越された。貴乃花審判長
(元横綱)は「ファンのみなさんの思い通りの千秋楽、結びの一番になりましたね」と歓迎した。

 全勝を守った朝青龍は完全復調をアピールする内容だった。左四つから右上手を引いて魁皇
を一気に寄り切った。「とにかく右を取らないと。攻めないとね」と、5場所ぶりの賜杯を目前に納得
の口ぶりだった。

 白鵬は千代大海のいなしを残し、相手のつきひざで1敗を堅持。10度目の優勝へ向け「(今まで)
一人(横綱)で頑張ってきたから。『ここぞ』という気持ちがある」と闘争心を隠さない。

 1場所15日制が定着した1949年夏場所以降では、千秋楽の横綱同士の直接対決で2連勝
して逆転優勝したケースはわずか4度。データでは朝青龍に分があるが、白鵬にも可能性は十分
ある。

 朝青龍の取組はここまで1番当たり平均8・4秒で、速攻相撲が目立つ。25秒以上かかった
取組は一番もない。白鵬を入門時から指導する熊ケ谷親方(元幕内竹葉山)は「白鵬は体力が
ある。じっくり構えて、長い相撲を取らないと」。場所前のけいこ不足でスタミナが心配される朝青龍
の攻略法を口にした。

 本割での優勝について朝青龍は「それしかない」。決定戦に持ち込みたい白鵬も「その気持ちで
いきたい」。互いの意地がぶつかる、最高の舞台が整った。

http://www.sponichi.co.jp/sports/flash/KFullFlash20090124072.html