1月23日(ブルームバーグ):米国債相場は下落。30年債は週間ベースで約22年で最大の下げと
なった。景気回復に向けた歳出増で国債発行額が膨らむとの懸念が高まった。
10年債利回りは6週間ぶり高水準を付けた。米オバマ政権が銀行システムの救済やリセッション
(景気回復)との戦いで過去最大規模の国債発行を実施するとの思惑が背景。ゴールドマン・サッ
クス・グループは22日、米財務省の2009年度(08年10月−09年9月)の借り入れ見通しを2兆5000
億ドルに上方修正した。
バークレイズ・キャピタルの金利ストラテジスト、マイケル・ポンド氏(ニューヨーク在勤)は「今年の
懸念材料は供給だ」と指摘。「長期債が発行される四半期定例入札の時期が近づいている。これが
投資家心理に重しとなるのは驚くに当たらない」と述べた。
BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時間午後4時4分現在、30年債利回りは前
日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント)上昇の3.32%。今週は43bp上げとなった。これは
1987年4月24日までの週以来で最大の上げ。同国債(表面利率4.5%、2038年5月償還)価格は
17/32下落し122。
10年債利回りは1bp上昇の2.61%。一時は2.68%と、昨年12月12日以来の高水準を付ける場面も
あった。週間では28bpの上げと、昨年6月13日までの週以来で最大の上げ。
(以下略)
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003009&sid=agEPAdU1nwUs&refer=jp_top_world_news