<日経>◇ドコモの4-12月期、営業益2割増 端末販売手数料減る
NTTドコモの2008年4―12月期の連結営業利益(米国会計基準)は7000億円台後半と、前年同期を約2割上回ったようだ。
携帯電話の販売が大幅に落ち込んだ結果、販売代理店に支払う手数料などの営業費用が減ったことが大きい。
携帯電話機の販売台数が減ると端末メーカーの業績は悪化する半面、ドコモのような通信会社は販売代理店手数料の減少という
形で利益が増える。買い替え需要の低迷に加え、割賦販売比率の高まりによる端末の販売単価上昇が、支払手数料の減少につながっている。
営業利益は4―12月期で、09年3月期通期分の約9割を稼いだもようだが、1―3月期に端末メーカー支援などの費用がかさむため、
通期の営業利益予想は前期比3%増の8300億円で据え置く公算が大きい。
旧式の「第2世代」サービスを12年3月末をメドに終了するのに伴い、1―3月期には関連の通信設備の減価償却費を
従来計画の500億円からさらに約50億円増やす見込み。第2世代の利用者約670万人の「第3世代」への移行促進費用
もかさむようだ。売れ行きの鈍い端末の評価損計上も進めるとみられる。
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日経新聞朝刊より