社員「残業無くなったから立ち飲み居酒屋だお、おいしいお、でも自分もやばいお」
これも駅ナカ…寒いふところ、立ち飲みにサラリーマンの列
1月25日11時47分配信 読売新聞
景気が急速に悪化する中、低価格で楽しめる立ち飲み居酒屋が人気を集めている。
名古屋市中村区のJR名古屋駅。在来線3、4番ホームにある立ち飲み屋「どえりゃあ亭」は連日、
午後6時前後には仕事帰りのサラリーマンらで満杯になっている。
発泡酒300円、日本酒200円、おでんの厚揚げや大根は100円……。
どれも普通の居酒屋の半分以下の手頃な価格とあって、店の外で順番待ちをする客も多い。
同店によると、このホームには武豊線や北陸方面へ向かう列車が発着するが、
東海道線や中央線に比べて利用者が少ないため、10年以上前、低価格での営業を始めた。
長年、常連客らが中心だったが、昨秋以降は新規の客も増え、
わざわざ入場券(140円)を購入して来る人も目立つという。
帰宅途中に1人で立ち寄った同区、男性会社員(41)は、
おでん数品をつまみに発泡酒2杯を飲んでほろ酔い気分で、ちょうど1000円の勘定にも満足顔。
ただ、勤務先の同市中区の会社は、自動車産業の不振に伴い、昨年、派遣社員数人の契約を更新せず、
正社員も残業がなくなった。「以前は帰宅時間が遅く、この店にはなかなか来られなかっただけに複雑な気分。
これ以上、景気が悪くなれば、自分もどうなるか……」と不安を隠さない。
通勤には名鉄を使っているが、2週間に1度ほど、入場券を買って立ち寄る愛知県一宮市の男性会社員(56)は、
「普段から小遣いを節約しているが、この安さは本当にありがたい」とうれしそう。残業がなくなり、
最近は小遣いも減ったという名古屋市守山区の男性会社員(44)は
「立ち飲みなので、ほかのお客さんと気軽に会話できるのも魅力」と笑顔で話した。
最終更新:1月25日11時47分
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