民主山岡議員の塾が舛添厚労相らの論文をパクる。誤字脱字まで一致
民主党国会対策委員長の山岡賢次衆院議員が、秘書を選挙の応援に派遣した栃木県真岡市長側から
学習塾経営会社「ニューワールド」(以下NW社)を使って不透明な資金を受け取っていた問題で、
NW社から市長側が受け取った顧問業務報告書5部のうち少なくとも4部は、他人の文章の無断転載
だったことがわかった。盗用されたのは、舛添厚生労働相や慶応大教授らで、誤字や脱字も含めて
原文と同じだった。
盗作の発覚は、「顧問契約」に実態がなかったことを裏付けるもので、23日に会見した福田武隼市長も
「契約は表向きだった」と偽装を認めている。一方、山岡氏は同日、秘書派遣見返りの受領を再度否定し、
「顧問契約は、市長所有の病院経営問題の弁護士代などの諸経費だったと聞いている」と説明した。
双方の関係者の説明や書面によると、報告書は「ニューワールド経営リポート」で、市長側が
顧問契約を解約する際、山岡氏側に要望。解約直前の03年春、山岡氏側から5部まとめて
病院に届いたという。A4判3〜12ページで、作成時期は01〜03年の契約期間に沿う形になっていた。
「医療の合理化と医療レベルの維持について」と題した文書は、舛添氏が厚労相就任前の
02年11月ごろ、ホームページ(HP)上に公開した論文と同一。「平成14年(02年)9月」の
分としているが、その時点では開かれていないはずの10月13日の会合に参加した話や、
母親の介護経験などを記していた。
HPには「無断転載を禁止」との注意書きがあった。舛添氏は「著作権者に何の断りもなしに
使用するのは言語道断。法的にも道義的にも問題だ。非常に憤りを感じる」と話している。
http://www.asahi.com/national/update/0124/NGY200901230008.html