韓国を代表する大手企業のサムスン電子は、昨年10−12月期に9400億ウォン(約600億円)の営業赤字を記録、最悪の実
績となった。サムスン電子が営業赤字を出したのは、2000年7−9期から四半期ごとに実績公示(IR)を始めて以来、初めてだ。
サムスン電子は23日、「昨年10−12月期の本社基準で、売上18兆4500億ウォン(約1兆1770億円)、営業損失9400億ウォン
(約600億円)、当期純損失200億ウォン(約12億8000万円)を記録した」と発表した。海外法人の実績を含めた連結基準では、
売上33兆ウォン(約2兆1050億円)、営業損失7400億ウォン(約472億円)だった。
サムスン電子のこうした営業実績は、当初予想を大幅に下回るもの。証券業界では、サムスン電子が昨年10−12月期で
3000−4000億ウォンの営業赤字を出すと予想していた。この日の実績発表に先立ち、サムスン電子の株価は寄りつきから急落していた。
サムスン電子は、メモリーや液晶表示装置(LCD)の価格下落、携帯電話やデジタルテレビのマーケティング費用増加により、
部品・セットとも前期より実績が悪化した。金融危機・景気低迷による売上不振や在庫拡大も実績不振の主因とみられている。特に、
半導体部門は需要減少・過剰供給・価格下落の影響で、営業利益率がマイナス14%になった。
昨年1年間では売上72兆9500億ウォン(約4兆6540億円)、営業利益4兆1300億ウォン(約2635億円)、純利益5兆5300億ウォン
(約3530億円)だった。グローバル連結実績では売上118兆3800億ウォン(約7兆5535億円)を達成、初めて売上100兆ウォン
(約6兆3800億円)を突破した。
http://www.chosunonline.com/article/20090123000049