二月五日に開幕する「さっぽろ雪まつり」に向け、札幌市中央区の大通公園で陸上自衛隊員らによる
大雪像作りが進んでいる。今回の目玉となる韓国の国宝「南大門」(大通七丁目)の大雪像も二十一日、
屋根の部分がお目見えした。今年は例年になく気温が高い日が続き、せっかく造った部品が解けるなど
苦労の中での雪像作りだ。
ザクザク、ザクザク−。大雪像「南大門」の裏で二十一日、隊員八人がL字形の木枠や円筒にシャー
ベット状の雪を詰め、棒でたたきながら形を整えていた。屋根の瓦を造る「型枠班」の隊員。
計約千七百個をつくる。
最高気温が四月上旬並みに上がった十九日、出来上がっていた六百個が崩れ、作り直すことに。
班長の小島賢洋さん(31)は「残念だったが、目立つ場所なので、美しく仕上げなければならない」と、
気持ちを入れ替え隊員を励ました。
南大門は高さ十五メートル、奥行き六メートル、幅二十七メートル。約百三十人の隊員で作業し、
二月三日までに完成させる。雪像製作に初めて参加している稲田裕人さん(32)は
「夢や感動を与えられるものを造りたい。みんなそういう気持ちです」と話していた。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/snowfes2009/142292.html (画像)南大門の屋根の瓦を造るため、型枠に雪を詰める自衛隊員。長時間の作業で手の感覚がなくなることもある
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/snowfes2009/image/1945_1.jpg