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南砺市の城端商工会(大西正隆会長)は二月、和風あんどんを設置して
城端地域の中心 商店街を彩る「城端まちの灯(あか)り事業」に乗り出す。
伝統の城端蒔絵(まきえ)を 受け継ぐ十五代小原治五右衛門(好博)さん
の図案を基に、約三十個のあんどんを用意し 、風情ある門前町の景観向
上を目指す。
和風あんどんは幅、奥行きが四十一センチ、高さ九十センチで、JR城端駅
に近い出丸 町から市役所城端庁舎横の新町まで、国道304号の約八百
メートル区間に並べられる。 小原さんは日本画家としても知られ、あんどん
の各面には城端の街に調和したボタンやハ ギの花が描かれている。
城端別院善徳寺の門前町として栄えた城端地域の中心商店街には、これま
でイルミネー ションが設置されていた。しかし、国道304号の拡幅工事で街並
みが一新したこともあ り、県と市から「がんばる商店街支援事業」の補助を受
け、今年度の新規事業として「城 端まちの灯り事業」が企画された。
昨年七月の東海北陸自動車道の全線開通に伴い、観光客の誘致活動に重点
を置く城端商 工会の青年部(石川幹人部長)も今年度、城端を恋の街
として発信する「恋する城端」実 行委員会を組織し、幸せの鐘の設置や関連スイ
ーツの販売に取り組んでいる。
城端商工会は「観光客が散策や買い物を楽しめるよう、昼夜を問わず明るい
商店街づく りを進め、にぎわい創出につなげたい」としている。
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