米倉さん「残さないように思い切りいけ」
雫石勢、回転完全V 県中学校アルペン
アルペンスキーの第58回県中学校大会最終日は16日、八幡平市の下倉スキー場で男女回転を行い、ともに雫石勢が1回目、2回目どちらも最高タイムで「完全優勝」した。
男子は八重樫創生(そう)(雫石3年)が1回目40秒42でトップに立つと、2回目も安定した滑りを見せて合計1分24秒33で初の栄冠を手にした。
女子は1番滑走の上和野(かみわの)史華(雫石3年)が1回目41秒74で2位に1秒20差をつけて圧倒。2回目もリードを守って合計1分28秒24で初優勝した。
先に実施されたノルディック種目との合計点による学校対抗男子は雫石が8年ぶり13度目、女子は湯本が13年ぶり2度目の優勝を果たした。
悔しさを力に変える 上和野、八重樫
回転は雫石勢が男女とも1回目、2回目の最高タイムをたたき出す「完全優勝」を果たした。
八重樫創生(そう)と上和野(かみわの)史華(ともに3年)は「(14日の)大回転が悪かったので思い切り攻めた」と笑顔。悔しさを力に変えて圧倒的な速さを見せつけた。
前日の大雪とは一変し、青空が広がった下倉スキー場。八重樫は得意の大回転6位に沈んだ雪辱を誓ってスタートラインに立った。
同じ雫石中3年で距離クラシカル覇者となった中屋敷恭平との約束は「一緒に全中(全国中学校大会)に行こう」。その言葉が頭から離れなかった。
米倉重智スキー部顧問(雫石中教)は「レース前に『悔いを残さないように思い切り行け』と声をかけたが、本当にやってくれた」と2人の健闘をたたえた。(村上)
(2009.1.17)
http://www.iwate-np.co.jp/sports/2009sports/m01/spo0901172.html