SanDisk と Sony は、先ごろ閉幕した『2009 International Consumer Electronics
Show (CES)』で、フラッシュ メモリカード製品『Memory Stick』について、大容量化と
小型製品の高速化を狙った2つの拡張フォーマットを共同開発したと発表した。
両社が共同開発したのは、『Memory Stick format for Extended High Capac
ity』(仮称) と『Memory Stick HG Micro』だ。Memory Stick format for Exten
ded High Capacity (日本語名『メモリースティック高容量向け拡張フォーマット』)
は、現在 Sony が採用している『Memory Stick PRO』フォーマットを拡張し、最
大2テラバイト (TB) の容量を実現する。
一方、Memory Stick HG Micro (日本語名『メモリースティック HG Micro』) はデ
ータ転送の高速化を主眼に置いたフォーマットで、小型製品において最大毎秒60
MB の転送速度を実現し、各種メモリカードの中でも最小かつ最速の部類に入る。
従来 Memory Stick は、高品位 (HD) デジタルカメラやデジタル一眼レフ、ビデオカ
メラなど、一般消費者向けの製品が主な応用分野だった。今回、Sony と SanD
isk は容量をテラバイト領域まで拡張することにより、これら以外にも Memory S
tick の応用分野が拡大すると見込んでいる。
だが、容量32GB の Memory Stick PRO カードを処分するのはまだ早い。新しい大
容量 Memory Stick の商品化は、まだ何年か要するからだ。SanDisk の広報担
当者は取材に対し、新製品が年内に登場することはないだろうとの見方を示した。
NAND 型フラッシュを用いたメモリカード製品で2TB の容量を実現することは、野
心的な試みに思える。しかし、調査会社 Convergent Semiconductors の主席ア
ナリスト Bob Merritt 氏は、NAND 型フラッシュメモリが、標準的な DRAM メモリよ
りも早く進歩していると指摘する。
http://japan.internet.com/webtech/20090113/11.html