イスラエル「安保理決議に賛成するな。」ブッシュ「了解。内容よく知らないけど」
【エルサレム=井上道夫】イスラエルのオルメルト暫定首相は12日、パレスチナ自治区ガザでの即時停戦を
求めた8日の国連安保理決議について、採決10分前にブッシュ米大統領に電話をかけ、賛成しないよう
要請していたことを明らかにした。ロイター通信などが伝えた。
採決は賛成14で米国だけが棄権。首相は「彼女(ライス国務長官)は自ら準備した決議案を棄権し、
恥をかくことになった」と述べた。
説明によると、演説中だったブッシュ氏は、オルメルト首相の強い求めに応じ電話に出て、「(決議の中身を)
よく知らない」と述べたが、首相は「賛成票を投じてはならない」と迫った。これを受けブッシュ氏はライス国務長官に
賛成しないよう指示したという。
一方、AFP通信によると、米国務省高官は、米国の棄権は決まっており、オルメルト氏の電話で判断を
覆したわけではないと説明している。
http://www.asahi.com/international/update/0113/TKY200901130375.html