サッシメーカー5社が住宅などに使われる防火用のサッシの性能を偽装して
不正に国の認定試験をパスしていた問題で、
国土交通省の春田事務次官は9日の記者会見で、
「きわめて悪質な行為で詐欺罪で刑事告発ができないか検討したい」と述べました。
「トクヤマ」や「三協立山アルミ」など国内外のサッシメーカー5社は
平成8年から去年までに販売した27種類の防火用の樹脂製の窓枠サッシで
実際に出荷したものとは異なる、火が通りにくい素材を多く混ぜるなどの
偽装を行って国の認定試験を不正にパスしていました。
さらに5社は開発部門の担当者らが、こうした不正を把握していたにもかかわらず、
おととし大手建材メーカー「ニチアス」などによる一連の偽装問題が発覚したあとの
国土交通省の調査に対し、「不正などはない」とウソの回答をしていました。
これについて春田次官は
「いくら価格競争があったにせよ性能を偽るのは本末転倒で、
国の認定制度を揺るがすきわめて悪質な行為だ」と述べ5社の対応を批判しました。
そのうえで、「詐欺罪で刑事告発ができないか国として検討したい」と述べ、
メーカー側の刑事責任の追及に向け検討を行う考えを示しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10013466991000.html 【依頼422】