スレ立て依頼所

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604 すずめちゃん(神奈川県)
あそこの家はアイヌなんだよ → 自分もアイヌでした

アイヌであることを理由に差別されてきた苦難の歴史は「アイヌの血」を隠して暮らす人々を今なお生み続けている。
 女性の長女は中学時代、友人が「あそこの家はアイヌなんだよ」と陰口をたたくのを聞いたが、
実はその友人もアイヌだった。自身の出自を親から教えられないまま、差別する側に回る悲劇。
女性は「子供にどうやってアイヌであることを伝えるか悩んでいる人は多い」と打ち明ける。
 今、長女は21歳。「結婚で差別を受けないか不安に思うこともある」と女性の心配は尽きない。
    ◇
 苫小牧市内の40代の女性はアイヌの父と和人の母の間に生まれ、中学時代に初めて差別を受けた。
同級生から「お前アイヌだろ。気持ち悪い」と言われたトラウマは今も消し難く、
アイヌ関係のテレビ番組が流れると、黙ってチャンネルを替えてしまうことがある。
 女性は「嫌な思いをしたからアイヌとして生きたくないという人は多い」と、声を上げられぬ
アイヌの気持ちを代弁する。5年ほど前に子どもにもアイヌの血をひくことを伝えたが、
その後も家庭ではアイヌの話題がタブーになっている。
    ◇
 差別は所得や教育の格差も生み出す。
 道が06年に行ったアイヌの生活実態調査によると、道内に住むアイヌ約2万4000人の生活保護受給率は
アイヌ居住地域の住民平均の1・6倍に当たる3・8%に上った。

白老町の生活相談員、竹田博光さん(59)は「求めているのは定額給付金のような『ばらまき政策』ではない。
アイヌであることを誇りに思える社会をつくらなくてはいけない」と訴える。言い換えれば、
民族の違いを越えて互いを尊重する「共生」の実現。日本社会全体が問われている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090110-00000009-mailo-hok