振込め詐欺はもう古い これからは、ネット上での『アンダーグラウンドエコノミー』が流行る!
「振り込め」の次はネット闇経済 横行? カード・口座情報…巧妙売買
インターネットで繰り広げられる「アンダーグラウンドエコノミー(闇経済)」がひそかに拡大している。
不法に入手したクレジットカードや銀行口座の情報を売買する「闇サイト」で扱われた個人情報の価値は
年間70億ドル(6510億円)とみられることが、セキュリティーソフト販売会社「シマンテック」(東京)
の推算で判明した。米国では巧妙な手口の詐欺集団の摘発が相次いでいるが、日本では、ほとんど表面化
していない。専門家は「振り込め詐欺が収束した後に急増する」とみており、警察当局も警戒を強めている。
同社は昨年6月までの1年間で、闇サイト上の4400万件以上の取引を調査。この中で最も多いのは、
クレジットカード情報で全体の31%。次いで、銀行口座の暗証番号などの情報で20%を占めた。
「いろいろな方法であっという間に大金を入手することができる」。同社米国本社
セキュリティーチームはカード情報や口座情報の“魅力”をこう分析する。「口座情報を利用して盗み取った
現金がたった15分で追跡不可能になったケースもある」という。(中略)
本人の知らない間に個人情報がネット上で売買され、現金を盗まれてしまう巧妙な犯罪…。米国では数年前
からFBI(連邦捜査局)などがおとり捜査で摘発を進めているが、ネット闇経済は深く潜伏し成長して
いるとみられている。
日本では、まだ同様の被害が確認されていない。
しかし、同社は「日本人の個人情報と思われるものがあった」とし、同業者の
「トレンドマイクロ」(東京)も、日本語の掲示板でカード情報が売られているのを確認している。
セキュリティー業界は「振り込め詐欺も闇サイトも犯人像は素人集団。日本で振り込め詐欺が通用しなく
なれば、闇サイトに走るだろう」と予測。警察庁情報技術犯罪対策課も「ネットの普及とともに出現する
可能性がある」と、サイバーパトロールなどの監視を強める方針だ。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090107/crm0901070133004-n1.htm