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138 すずめちゃん(福島県)
沖縄タイムス「政権交代、基地は要らない、かけがえのない自然を」

日本政府はどうだろうか。麻生政権は支持率が急落。マスコミ各社の世論調査でも政権交代や政界再編が現実味を帯びてきた。関係閣僚と知事、地元首長でつくる移設協議会は米国発の金融・経済、雇用危機に追われ、昨年七月以来開かれていない。
滑走路位置をめぐり、県、名護市が求めている沖合移動は「合理的理由なしには難しい」と不透明感は増すばかりだ。

 昨年三月から移設先の名護市キャンプ・シュワブ沿岸域では環境影響評価(アセスメント)が進められ、最終段階の冬季調査に入っている。

県は「沖縄21世紀ビジョン」を策定中だが、かけがえのない自然を壊し、沖縄の未来図に代替施設の存在を思い描いてみると、いつまで基地にしばられないといけないのかと暗然とする。事件・事故、騒音など住民への被害は言うまでもない。
隣接する大浦湾では大規模なアオサンゴの群落が発見され、国の天然記念物のジュゴンが回遊する。環境破壊は取り返しがつかない。そもそも海兵隊を沖縄に置かなければならない必然性は何もないのだ。

 北部にはすでに膨大な資金が投入されている。若者の雇用など地域振興に本当に役立っているか。冷静に検証する時期ではないだろうか。

 経済学にサンクコスト(埋没費用)という考えがある。公共事業はいったん始めるとなかなかやめることが難しい。投入した予算は回収することができない。
これがサンクコストと呼ばれる。膨大な事業費と完成時の効果を比較考量すれば、着手したとしても傷口を広げる前に取りやめるのが得策である場合がある。

ハワイ出身、インドネシア育ちのオバマ氏の経歴から少数者へのまなざしに期待する声もあるが、状況を動かすテコになるのは沖縄の声以外にはない。沖縄から自律的に基地の整理縮小を求める声を上げていかなければならない。

http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-01-05-M_1-005-1_001.html