Intelは、同社が NVIDIA の新しいグラフィックス プロセッサを『Atom』プラットフォームから
締め出そうとしているという、台湾の業界紙『DigiTimes』がクリスマスイブに伝えた報道を否定している。
DigiTimes の記事によると、ハードウェア ベンダーがネットブックおよびネットトップ向け Atom CPU の
供給を受けるには、『945GSE』および『945GC』チップセットとのバンドルで購入するしかないと、
台湾の PC メーカーが語っているという。
つまり、NVIDIA やその他の競合他社からのグラフィックス プロセッサ供給を選択肢から除外することになる。
『Electronista』というサイトにも先週、同様の記事が掲載された。
NVIDIA は先ごろ、Apple の新世代ノートパソコン『MacBook』に採用された『GeForce 9400M GPU』が
Atom 搭載ネットブックにも対応することを発表した。GeForce 9400M はネットブックにおいて、
Intel の945チップセットよりも優れた性能を発揮すると NVIDIA は語っていた。
「Intel は Atom CPU を、対応するチップセットとのバンドルでのみ販売する予定だが、ハードウェア ベンダーが
Atom CPU のみを購入できないのであれば、『Ion』プラットフォーム (GeForce 9400M GPU と Atom CPU を
組み合わせたコード名) は大半のアプリケーションにとって、あまりに高くつくものになってしまう」と、
DigiTimes の記事には書かれている。
Intel はこれまでに、独占禁止法に違反した疑いで何度か調査の対象となっており、今回の報道は、
Microsoft が OEM 企業に『Windows』がインストール済みかどうかにかかわらず出荷した全ての PC について
ロイヤリティを支払わせたかつての事例を思い起こさせる。このときは、OEM 企業が競合する OS を搭載した
PC を出荷しないという結果を生んだ。
しかし Intel の広報担当者は、排他的なバンドリングを行なっていないと述べた。
「ベンダーが Ion プラットフォームを採用することを妨げるものは何もない。われわれは Atom をプロセッサ単独で、
あるいはチップセットとのパッケージとして販売している」と、広報担当者は Eメールによる取材に対して答えた。
http://japan.internet.com/webtech/20081225/10.html