ついに大麻合法化をめぐる公開討論をTV放送!
モロッコTV
カナビス合法化をめぐる公開討論
モロッコ北部にあるリフ山脈では、少なくとも15世紀にはカナビスが栽培されていた。
その多くはハシシに加工されるが、ここ何十年間かはモロッコ産のハシシはヨーロッパのカナビス市場では主役を演じてきた。
2003年には、その栽培面積は13万5000ヘクタールにも達してピークをむかえた。
しかしその後、政府は国連と協力して衛星写真まで使った猛烈な根絶作戦開始し、今年の栽培面積はピーク時の半分以下の6万ヘクタールにまで減った。
同時に密輸業者の徹底した壊滅作戦も行われた。
しかし、この5年間の厳しい根絶作戦でかつてなかったほどの畑が破壊され、逮捕者数も過去最大になったことにより、伝統的なカナビス栽培地区に怒りも充満した。
代替作物の導入によってカナビスの栽培を減らすプログラムも実施されたが、成功したケースはほんのわずかに過ぎない。
こうした現状を反映してカナビスの生産をめぐる議論が本格化し、ついにはモロッコ・テレビ2Mが12月3日に、
『カナビスとハシシ、今後のアプローチ』 と題する専門家の公開討論会を実況中継するようにまでなった。
この討論会は、カナビス栽培の背景にある現実について広く一般にも知ってもらうこと、政府の根絶政策についてそのやり方を検証すること、
ハシシの密輸とどのように戦うべきか検討することの3点に目標が置かれ、具体的には次のようなことについて討論が行われた。
1. 従来の違法なカナビス栽培を他の作物に置き換えるプロジェクトで、どの程度の人口を支えることができるのか?
2. この地域を成り立たせる別の経済基盤として、カナビスの栽培を医療用や産業用に転換することが可能か?
3. この地域に対して、国や国際的な機関はどのような役割を果たすべきか?
http://www.cannabis-studyhouse.com/82_news/2008_11/081210_morocco_open_debate_mj_legalization/morocco_open_debate_mj_legalization.html