<日経>◇トヨタ、世界販売2年連続減へ 09年計画1割弱減の700万台前半
トヨタ自動車は2009年の世界販売計画(単体ベース)を700万台前半とする方針だ。世界景気減速で08年の販売は
前年比5%減の800万台前後と10年ぶりの前年割れが確実だが、来年も厳しい環境が続くとみて、今年をさらに1割弱
下回る計画を打ち出す。2年連続の販売減が収益を圧迫するのは必至で、生産体制見直しなど収益改善策が急務になる。
09年の国内販売はほぼ横ばいの140万台半ばを見込むが、北米や欧州が一段と減少。全体ではピークの07年(843万台)
を1割強下回り、05年(727万台)をやや上回る水準になりそうだ。同社の販売が2年連続マイナスになるのは1991―93年の3年連続減以来。
同社は7月、08年の世界販売計画を当初の884万台から850万台に下方修正した。しかしその後も販売減に歯止めがかからず、
需要回復には時間がかかるとの見方が強まっている。
ダイハツ工業と日野自動車を含むグループの世界販売計画も09年は800万台前半にとどまりそう。08年は前年の937万台から
900万台前後に落ち込む見込み。
---
日経新聞朝刊ちょり