Microsoftが12月4日、オンラインサービス部門の社長としてチー・ルー氏を迎え入れた
ことについて、業界専門家たちはこれを好意的に評価しながらも、慎重な見方を示している。
同部門は、Microsoftで際だった赤字部門の1つである。
Microsoftのスティーブ・バルマーCEOは、これまでケビン・ジョンソン氏などビジネス分野や
宣伝分野における多くの専門家を自社のオンラインサービス部門の責任者として投入してきたが、
成果を挙げることはできなかった。
Microsoftのオンライン部門の7〜9月期の売り上げは、前年同期と比べて15%増の7億7000万
ドルだった。しかし赤字額は、4億8000万ドルと前年同期よりも大幅に拡大した。伝統的に高い
収益構造を誇るMicrosoftにしては、これは驚くべき数字だ。
ルー氏はバルマー氏の直属として、厳しい状況にあるMicrosoftの検索/オンライン広告事業、
ならびに同社のオンライン情報/コミュニケーションサービス部門のテコ入れを図る。
バルマー氏がルー氏を迎え入れたのは、Googleの手法まねようとしているからではないかと
いうのがアナリストらの見方だ。すなわち、技術の大御所を雇い入れて、検索広告アルゴリズムを
改善しようというわけだ。これはMicrosoftにとって、より対等な条件でGoogleと競争するチャンスを
もたらすかもしれない。
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0812/08/news057.html